中国製輸入AIR BAND 受信機の製作
eBayを見ていたらVHF の AIR BAND受信機が格安でありましたので買ってみました。日本円で2千円前後です。まぁ来なくてもたいした損害にはならんかと。ただ eBayにクレカのデータを入れるのは心持たないので以前から利用している PayPal を使って購入いたしました。実際の物は写真では3種類ほど出回っているようで、部品点数の多い物を選んでみました。 いくつか紹介しておきます。購入の参考になればと思います。
(写真はクリックすると大きくなります。なお、写真は別窓で開きます)
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こちらはたぶん最新版だと思われます。値段も若干高めで日本円で 4千円前後で 出回っているみたいですが、評価されていないのでどうなのかが全く不明です。仕様を原文そのまま記載しておきます。
Main indicators
Power supply: 9-12 v
Antenna: 50 ohms, is not balanced
Typical receiving current: 30 ma
Receive frequency: 118 MHZ to 136 MHZ
Working pattern: AM
Circuit principle
Antenna to receive signals first enter a bandpass filter, bandpass filter function is to ensure that the 118 MHZ to 136 MHZ signal can be put into CD7358 high, other signal is maximum attenuation. CD7358 internal have a voltage-controlled oscillator at the same time, the frequency changes in D2 junction capacitance, design covers about 120 MHZ to 150 MHZ.
Native intermediate frequency is 10.7 MHz, after CD7358 mixing signal to 10.7 MHz ceramic filter, its function is to filter out irrelevant signals generated by mixing, and then gave CD7613 further intermediate frequency signal and amplification, detection, and the low, and then sent the headphone output. Among them, the AGC function performed by CD7613.
Component selection
All less than 1000 pf the capacitors for high frequency of ceramics, greater than 1 uf capacitance for aluminum electrolytic capacitors, all resistance is a quarter w 5% fixed resistance.
Production debugging
Before you install all components all the transistor, resistor, capacitor with a multimeter test again. And then control circuit diagram and the identity of the PCB mounting of all components. General compliance installation sequence of low to high. To install socket in integrated circuit at the same time, this can effectively avoid the core of integrated circuit welding bad. Checked everything is in order, after turn on the juice and the socket insert the headset, put the W2 turn clockwise to the end, should be able to hear white noise. For antenna connected to a soft line of 60 centimeters, can hear the noise significantly larger or hear FM radio, radio frequency (rf) channel basic no problem.
PACKAGE :
1PC NEW DIY KIT R2017 Aviation Band Receiver Aeronautical Band Receiver Kit
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今回購入した物です。全てAll in One ですが、電源とスピーカーがありませんので調達が必要です。実際の内容については後述します。ここでも仕様を原文のまま掲載しておきます。
118-136 MHZ aviation band receiver High sensitive air radio.
Dedicated to receive calls between planes and towers, with good performance of the antenna (VHF yagi antenna), open within about 190 km in the biggest can receive calls between various types of aircraft and tower, like friends please note. Has the following features:
- high using band-pass filter, suite 3355, NE602 mixing, MC1350 into solution, it can receive 118-136 MHZ an AM signal.
- directly on the PCB board printing line inductance go, greatly simplify the difficulty of the assembly.
- the board has the AGC circuit ensure listening comfort, mute function at the same time avoid the noise for a long period of time.
- 12 v power supply, the PCB board size is 9.2 * 7.5 cm, can be directly into the 40 * 97 * 75 mm aluminum used in the chassis (stores)
Tip: for VHF band have similar - rectilinear propagation, the transmission of light received from the airport barrier-free but distance is farther (more than 25 km) please install VHF section contour yagi antenna gain antenna; Receiving place between the airport and have a large obstacles (including but not limited to high-rise buildings, dashan, towers) be sure to bypass obstacles, thank you! |
どれも受信範囲は118~136MHzまでらしいのですがは150MHzまで行けるらしいですね。(その方法は後述します)そしてポチっと押してご購入。2週間弱で郵便で到着。以前USAで購入したQRPトランシーバーも郵便で来てましたから、そんなもんなんでしょうね。
なんかスゴイ封筒で来たんですが、大丈夫ですか?ぐらいな感じ。物は小さいのでだいたいA4サイズほどのプチプチでした。開封するとざっくりと入ってました。まぁ何処で買ってもこんな感じ。日本だけですね。綺麗にパックされてるの。いつもの事なので気にせず作業開始します。
最初に
部品チェックから始めます。輸入物は毎回、物が足りない・・・事が多いです。直輸入にはつきものでそのリスクに耐えられるのであれば、安く済みます。まぁ相手が相手なんで、部品たりねーぞとか、中身ちげーぞって言っても話にならないので。ある程度ご自分でも小物をそろえられるならそっちの方が早いです。
それで、説明書とにらめっこ。しかも6ページで実質5ページ分しか説明がないしたいした能書きもない。これは初心者には無理だな。と実感。部品をチェックしていると 0.1(104)が変に多いw。しかも10Kが1本足りない。 そして謎の3.3Kが多い。マニュアルにも回路図にも3.3Kの記載は無い。なので10Kを1本用意。そしてダイオードが1本違う物が入ってる・・・尚のこと解らない。
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上4枚は、説明書の一部なんだが、まぁ解らん。説明書も当てにならないので実際の部品と、回路図で追って取り付けていくことに。部品表の下にR29の1Kについて書いてあって、LM386の3番ピンとGND間を基板の裏でベタ付けしろと。しかし、ちゃんとパターンもあるしおかしいなと思ったらこれ一つ前のバージョンの説明書らしい。
左の写真を見ると今のバージョンと若干違う。最新版の基板はR29はVRとSP端子の間に存在しています。(最初の写真を見たら解ります)
じつはこれもマイナーバージョンで真ん中にコイルがありません。このタイプと最新版の間にもう一つ、コイル付きが存在しているようで、その説明書のようです。
まぁ、いろいろ研究して安くて良い物を出そうと言う中国にしては珍しい物ですが。まぁとにかく回路図は小さくて見づらいし・・・
今回はケースに入れる目的で製作していますので、まずBNCとボリューム、SPジャックは外して作成します。
DCプラグですが、とりあえず付けておいて、ケースに入れるときはそのままマスクしてしまいます。なぜかと言うと電源スイッチを付けるのでこれに直接電源を入れてしまうと ON-OFF 出来ないので。DC-Jackは別にもうけます。
スピーカーも直接ケーブルを出して、その途中に、SP-Jackを付ける予定ですが、どうするかはなんとも。(思案中)
そして例の解らないダイオードは他の写真見るとD4に入れてるっぽいのでD4に入れることに。 |
そして途中すっ飛ばして完成しました(製作途中は割愛ねって事)ここで悩んだのが右の写真にある発振子。(IC NE602の上にある)この方向番号があり、中国語の説明では記載されおり、文字面を見て左が1番との事。反対に付けてしまうと動作しないようなので注意が必要です。
ここで電源を入れて受信テスト。正直、何処を受信しているのか全く不明。ボリュームを取り付けたらマーキングするより手はないようですがどうも118-136MHz約18MHzも幅があるところでこのボリュウムで調整するのは至難の業。だから何聞いているか、何処を聞いているのか解らない。いろいろ考えたけど一番安易な考えに。
なにか良い物ないかと、探しまくります。結局 eBayでFrequency Counterとして検索してみると安い周波数カウンターを発見。1 MHz - 1.1 GHz RF Frequency Counter Tester Digital LED METER FOR Ham Radioってやつ。大きいのでもていいけど、小さいのにターゲットを絞った。なんたって タカチのYM150に入れようとしているので小ささ重視。んでこれもボチっと。こっちは早かったね。1週間ほどで到着。まぁ使えても使えなくても他の用途でも使えるしね。
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仕様(原文のまま)PLJ-0802-Cと言うらしい
Features:
Use 8 bit Microchip PIC16F648A,up to 1.1GHz
Gate time 0.64 seconds
Test sensitivity
1 MHz - 10 MHz: superior 60mVpp
10 MHz - 60 MHz: superior 60mVpp
60 MHz - 1.1 GHz: not tested
Frequency reference
5032 package 13.000 MHz Warming voltage controlled crystal oscillator ( VC - TCXO) ,
frequency stability is ± 2.5 ppm
IF settings
The minimum frequency is adjustable in steps of 100 Hz, frequency range 0 ~ 999.9999 MHz,
can be set to plus or minus IF mode
working voltage
DC input: DC 9V - 12V
working current
The backlight is enabled: ? 55 mA backlight disabling: ? 55 mA
Display
maximum of 8 digit display physical dimensions Length * width * height: 58mm × 32mm × 27mm
Board interface
RF INPUT ( measuring signal input ): XH2.54-2P side outlet port
ICSP INPUT (MCU programming interface ): XH2.54-6P pins
POWER INPUT ( Power Interface ): XH2.54-2P side outlet port |
物はほんと小さいですね。しかも60MHz以上はテストしてないとか何。って言う感じです。安いからしゃーないかで納め。さて何処につけようかと言う問題。一番はバリキャップダイオードの地点。これで行くとNE602の6番は入力っぽいのでここに付けてもたいした表示しねーだろうと付けてみたら、案の定0~150MHzまで移動する。7番のOUTはどうかと付けてみたらボリュウムの可変で120-150位まで可変したからここかなと。でもイマイチあわない。もしかして当然だけどIFの10.7MHz引かなきゃ駄目なのか。といちいち表示から引くのもダルイ。しかもこのボリュームで周波数の微調は無理な事判明。
118.80MHz 千歳タワーにあわせたけど聞こえない。「あそっか10.7MHz引かにゃw」めんどくさい。PLJ-0802-C でググったら説明書はAタイプだけどPDFであった。しかも中国語・・・・・。どうやらOFF Set出来るらしい。なのでTry
押しボタンが2つしか無いから難しかったよw。失敗しまくりでした。めでたく10.7MHzマイナス出来て、テストしてない周波数ちゃんと表示してますよ。改めて118.8に合わせて聞くとイマイチ。これちゃんと合ってないからだと思う。同調難しい。ここでポテション使ったらいいんでねーかとふと思いつき、調べると10Kの多回転ボリューム高いのね。カウンターより高けーよw。いろいろ探して秋月が一番安い700円だった。ついでにストッパー付きのバーニヤダイアル800円も購入。回すの大変かもだけど、ロックできるしきっといいことあるのでは。とりあえずケース共々注文して来るのを待つ。
お盆を挟んでしまったので、秋月の発送が1日程遅れ気味だったようですが、無事届きまして、即取り付けしてみました。ボリューム自体を固定しないと駄目なようですが 10回転することで以前より周波数の設定が楽?になりました。以前はちょっと触っただけでどっかいってしまいましたが、多少なりに合わせやすくなりました。
ケースも一緒に購入しましたが、本当は YM-180 を使いたかったのですが YM-150 か YM-200 しかなく、大きくするのもなんなので YM-150に詰め込むことに。 本当に入るかCADでチェック。ギリで入りそうです。かなりピチピチですけどね。
本当にピッチでした。YM-150のサイズですが、幅150×奥行100×高さ40(mm)しかありませんので、結構きついかもです。またこの基板の特性なのか、配線の取り回しで、変なノイズが乗ったりしてかなり寄せました。ICを触ると、STVラジオが混信してしまいますね。まぁ触ることはないので、問題はないかと。図面では沢山あける予定のSPの穴もだいぶ省略しました。(笑)時間があればボリュームのケーブルも短くしようと思います。
回路図も新たに書き起こしました。見やすいと思います。ケースに入れて変動はかなりすくなくなりました。
調整について
これ何処にも書いてないんです。基板中央のコイルで周波数の下端を決めます。ケースに入れると、かなり変動します。(さすがコイルです)次にチューニングボリュームを中央にして、10.7MHzのIFTで感度を最大にすれば終わりです。最初に書いた通り付属のボリュームでは選局がかなりどころか大変過ぎますので、多回転(ポテション)をお勧めします。
広帯域化について。
最初にも記載いたしました。通常は118-136MHzですが、154MHz 位までは可変出来るようです。こうなると付属しているボリュームでは追いつけないと思います。、で方法ですがR26 10Ωを短絡(ショート)すればいいみたいです。(英文マニュアルよる)
使用感
・メーカー製に慣れていると聞きにくい事この上ないです。Fズレ感が半端ないです。
・受信感度はここから新千歳の管制塔受信出来るのですが、この受信機では聞こえません。(同じANTでメーカー製だと聞こえる)
・スケルチの動作がイマイチ。バツバツ切れる感じでスレッショルドの境目はヤバイです。なので使用しない方がお勧め。
・ノイズが多い。NBが欲しいぐらい。日中帯やノイズの多い日は疲れます。
製作について
このキット初心者にはまったく優しくありませんので、ある程度技術のある方に頼むか自信のある方にお勧め(しませんが)致します。
ということで皆さんの手助けになれば幸いです。 |